高齢者施設でのレクリエーションの現状はどうなっているでしょうか。実際に、毎回、レクリエーションを楽しみ、有効に活用している参加者は多いことが認められています。レクリエーションを通して、いろいろな方々とコミュニケーションを取る機会ができますので、毎日の生活に輝きが増し、生きがいを発見する方もいます。また、体を動かし、頭を使い、笑い合うことで、脳や体の機能が回復し、ストレスが軽減されます。その結果、自分に自信を持ち、生きることに意欲が持てるようになる方もいらっしゃいます。
しかしながら、レクリエーションの内容に興味を持てず、うまく仲間に入ることができないまま、疎外感を感じ、かえって不快な思いをする方もいるのです。これは、レクリエーションの内容は、基本的に簡単なものが多く、幼稚だと考えてしまう方もいるからです。人によっては、馬鹿にされているような気持ちになってしまうことがあります。
また、勝敗があるゲームは、盛り上がり、楽しめる反面、参加者が真剣に取り組んだ結果、負けることで、自尊心が傷つき、ちょっとした周りとのトラブルになることもあります。更に、スタッフの何気ない態度や、言葉遣いで、子供扱いされていると思い込み、かたくなに自分の殻に閉じこもってしまう方もいます。高齢者は、経験を積んだ年長者であることを忘れてはいけません。その方の生きてきた経験や年月を尊重し、年上を敬う気持ちを常に持ち、接していくことが重要です。
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